A story to share together
わかちあうよろこび


Page 1
ある晴れた朝、うさぎのミンノシュは、お気に入りの赤いボールで楽しそうに跳ねていました。ボールはとても新しくて、ピカピカに輝いています。ミンノシュはこの特別なボールで、自分だけで遊びたいと思っていました。森の友達が待っていましたが、ミンノシュはボールを貸すのが少し恥ずかしかったのです。

Page 2
ミンノシュはボールを持って、森の奥へと進みました。遠くに親友のきつねのタルチンが見えました。タルチンは小さな枝を一本だけ持って遊んでいて、少し退屈そうでした。ミンノシュはボールを隠そうと、急いで茂みの後ろに身を隠しました。わかちあうということが、少し怖かったのです。

Page 3
タルチンはミンノシュを見つけて近づいてきました。「やあ、ミンノシュ!何してるの?」と聞きました。ミンノシュは恥ずかしそうに笑って「ううん、なんでもないよ。ただあたりを見ていただけだよ」と言いました。タルチンは少し悲しそうな顔をして「僕も退屈していたんだ。一緒に何かしない?」と誘いました。ミンノシュはボールのことを考えて、迷ってしまいました。

Page 4
ミンノシュは、タルチンの悲しそうな顔を見て、心の中で何かが変わるのを感じました。ボールを隠していても、ちっとも楽しくないことに気づいたのです。もしかしたら、タルチンとボールをわかちあったほうが楽しいかもしれません。ミンノシュはゆっくりと茂みの後ろから赤いボールを取り出し、タルチンに差し出しました。タルチンの目は喜びで輝きました。

Page 5
二人の友達は、ボールを持って森の中を走り回りました。ミンノシュがタルチンにボールを投げ、タルチンがミンノシュに投げ返します。二人の笑い声が森に響き渡りました。わかちあうことは、一人で遊ぶよりもずっと楽しいことでした。ミンノシュの心は、温かい幸せでいっぱいになりました。

Page 6
その日以来、ミンノシュはおもちゃを友達とわかちあうのが大好きになりました。わかちあうことは楽しさを倍にするだけでなく、友情を深めることだと知ったからです。わかちあうことは、みんなに喜びと幸せを運んできます。ミンノシュの心は、いつもポカポカと温かいのでした。



