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カメのフィンリーのスピードアップのひみつ

がんばりやの小さなウミガメが、泳ぎのコツと練習、そして自分を信じることで、速く泳げるようになるお話。

Content level 5-710 illustrated pages
Cover of カメのフィンリーのスピードアップのひみつ
Illustration for page 1 of カメのフィンリーのスピードアップのひみつ

Page 1

きらきら光る青い海で、カメのフィンリーは銀色の魚の群れがびゅんびゅん通り過ぎるのを見ていました。フィンリーも追いかけようとしましたが、小さなひれでは速く動けません。フィンリーはため息をついて、自分の重たい甲羅を見つめました。

Illustration for page 2 of カメのフィンリーのスピードアップのひみつ

Page 2

そこへ、明るい黄色のタツノオトシゴのサミがやってきました。がっかりしているフィンリーを見て、サミは小さな笛を吹いて合図をしました。サミは、このサンゴ礁で一番の水泳コーチなのです。

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Page 3

サミはフィンリーに、速く泳ぐのは力だけじゃないと教えました。速く泳ぐには「グライド(滑るように泳ぐこと)」のひみつを知る必要があります。サミは、あごを引いて、ひれを矢のようにまっすぐ前に向けるやり方を見せました。

Illustration for page 4 of カメのフィンリーのスピードアップのひみつ

Page 4

フィンリーもやってみましたが、しっぽを動かしすぎてしまいます。バシャバシャと泡の中で転がって、目が回ってしまいました。速く泳ぐのは、絵本で見るよりずっと難しいのです。

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Page 5

サミは砂の底にいるフィンリーを助けに来ました。サミは、ひれはボートの力強いオールのようなものだと説明しました。バシャバシャと短くかくのではなく、長くスムーズに水をかくのです。

Illustration for page 6 of カメのフィンリーのスピードアップのひみつ

Page 6

ふたりは大きな紫色のイソギンチャクのそばで、何時間も練習しました。フィンリーは呼吸とフォームに集中しました。かくたびに、今までよりもずっと楽に水の中を進めるようになっていきました。

Illustration for page 7 of カメのフィンリーのスピードアップのひみつ

Page 7

次に、サミはフィンリーに「キック」の力を教えました。強い後ろ足を使って水を蹴るのです。フィンリーが力いっぱい蹴ると、急にスピードが出て、思わずくすっと笑ってしまいました。

Illustration for page 8 of カメのフィンリーのスピードアップのひみつ

Page 8

ついに「グレート・リーフ」のレースの日がやってきました。海の生き物たちがみんな集まってきました。フィンリーは緊張しましたが、サミに教わったひれの使い方とグライドのことを思い出しました。

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Page 9

笛が鳴ると、フィンリーは緑のロケットのように飛び出しました。体をまっすぐにして、大きく水をかきます。マグロやマスを追い越して、冷たい水が顔を通り過ぎるのが心地よく感じられました。

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Page 10

ついにフィンリーは一番でゴールし、みんなが速いカメのフィンリーに歓声を送りました。フィンリーは、練習とがまん強さこそが成功のひみつだと気づきました。その日から、フィンリーは海で一番速いカメになったのです!

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