A story to share together
ゼロのまほうのマント
ゼロがかけ算のまほうを使って、友だちを自分と同じ姿に変える不思議な冒険のお話。


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カラフルな「すうじのくに」の奥深くに、ゼロという名前のまるい青い円が住んでいました。ゼロはとてもやさしい子でしたが、自分は「なにもない」数字なので、みんなとちがうと感じていました。

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ある晴れた朝、ゼロは友だちを探しに出かけることにしました。きらきら光る紫色のマントを羽織って、道をぴょんぴょん跳ねていきます。自分の特別な力が今日こそ使えるかな、とゼロは思いました。

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しばらくすると、ゼロは背の高い黄色い数字の「セブン」に出会いました。セブンはすてきな赤い蝶ネクタイをして、高い黒い帽子をかぶっていました。空の雲を数えるのにいそがしくて、とてもえらそうに見えました。

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「こんにちは!ぼくと『かけ算ゲーム』をしない?」ゼロはにっこり笑って言いました。セブンは黒い帽子をちょこんと持ち上げて、いいですよと答えました。まるい青い円と遊ぶのは、はじめてだったからです。

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ゼロは一歩前に出て、きらきら光る紫色のマントでセブンをぎゅっと抱きしめました。すると、銀色の光がぱっとひかり、鈴のような音が鳴りました。とても不思議なことが起きたのです!

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銀色の光が消えると、セブンの姿はありませんでした。そこには、ゼロとそっくりな、まるい青い円が立っていました!かけ算の力で、背の高い黄色い数字が、ゼロの双子に変身してしまったのです。

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二人のゼロが跳ねながら進んでいくと、今度は「エイト」に出会いました。エイトはふっくらしたオレンジ色の毛むくじゃらの数字で、明るい緑色のスニーカーをはいていました。水たまりを飛び越えて、大きな声で笑いながら遊んでいました。

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「ぼくたちの仲間に入らない?」二人のゼロが声をそろえて言いました。エイトはくすくす笑って、二人の腕の中に飛び込みました。またしても、きらきら光る紫色のマントが、オレンジ色の毛と緑色のスニーカーを包み込みました。

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再び魔法の光がひかると、エイトもまるい青い円に変身しました。これでゼロが三人になりました!ゼロは誰とでもかけ算をすると、その相手を自分の家族にしてしまう力があることに気づいたのです。

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こうしてゼロは、自分がこの草原で一番すごい数字だと知りました。一緒に遊べる双子が増えて、ゼロはとても幸せでした。みんなもようやく、どんな数にゼロをかけても答えはゼロになるということを理解したのです。



