A story to share together
ゆうかんなアーシャとなかよしきょうりゅうたち
ゆうかんな女の子アーシャは、ゴロゴロと音を立てる火山がふんかする前に、きょうりゅうのお友だちをおちつかせて、安全な谷へとみちびきます。


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アーシャは、みずみずしいシダの葉がいっぱいに広がるふしぎな谷をおさんぽするのが大すきでした。首からさげた木のコンパスは、いつでも正しい道を教えてくれます。その日、アーシャはお花がさく原っぱで、きょうりゅうのお友だちのピコとトミに楽しそうに会いました。

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3人は、谷を流れるすきとおった小川のそばで、楽しそうにかくれんぼをして遊んでいました。ピコが大きなヤシの葉のうしろにかくれるあいだ、トミは長い首をのばして雲をながめていました。お日さまは空でキラキラとかがやき、あたりをあたたかく、おだやかにつつみこんでいました。

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そのとき、とつぜん地面がゆらゆらとゆれ、遠くの大きな山からゴロゴロと大きな音がひびきわたりました。むらさき色の山のてっぺんから、灰色のけむりがモクモクとうずをまきながら空へと広がっていきます。火山がめざめはじめ、大きなちりの雲がお日さまをかくしてしまいました。

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小さなトリケラトプスのピコは、こわくてブルブルとふるえながらペタンとしりもちをつき、目をぎゅっと閉じました。トミはそわそわしながら長い首をふり、どうしていいかわかりません。アーシャはふかーく息をすいこんで、ドキドキする胸をおちつかせました。

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アーシャはひざをついて、ピコのお鼻をやさしくなでながら、勇気をあたえてあげました。こわがるのはあたりまえだけど、いっしょにいればどんなことだって乗りこえられるよ、と話しかけました。ピコが顔をあげてアーシャのキラキラした目を見つめると、少しホッとしました。

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アーシャはすぐに首の木のコンパスを手にとり、どっちへ行けばいいのかをじっくりたしかめました。山の向こう側、川がまがりくねった先には、まっ青な湖がある安全なエメラルド色の谷がありました。アーシャはお友だちをふり返り、かならず安全な場所へつれていくよとやくそくしました。

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アーシャは首にかけていた黄色いふえをピピーッとふいて、パッとみんなの目を引く、たのしい音をならしました。そのリズムのいい音のおかげで、きょうりゅうたちはおどろくこともなく、アーシャのあとに続いて歩きはじめました。ピコはもうこわがっていません。トミも大きなあしどりで、みんなのうしろから安心してついてきました。

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道を歩いていると、小道をふさぐ大きな岩があらわれました。アーシャはすぐにトミを見て、力持ちのお友だちにお願いしました。トミはじょうぶなしっぽで力いっぱい岩をおしのけ、あっという間に小道を通れるようにしてくれました。

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火山からふき出る赤い火の粉がはるか遠くに見えるころ、みんなは安全なエメラルド色の谷のいり口にたどり着きました。そこは、きれいな水とすずしい木かげ、そして背の高い木々が広がる、まるで天国のような場所でした。きけんはすっかり去り、みんなホッとふかい息をつきました。

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こうして、きょうりゅうたちは安全な新しいおうちで、うれしそうに草を食べはじめました。アーシャは2頭の大きなお友だちをぎゅっとだきしめて、にっこりほほえみました。そしてその日から、ゆうかんなアーシャは、谷にいるすべてのきょうりゅうたちの、いちばんたのもしくて大すきな守り神になったのです。


