A story to share together
Tobiのすてきなおさんぽ
あしがおそくてかなしんでいたこがめのTobi。でも、もりのこみちにかくされたすてきなものをたくさんみつけていきます。


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かめのTobiは、しだれやなぎのしたにある、こけのベッドからしゅっぱつしました。きいろいちいさなリュックをせおって、わくわくがとまりません。きょうは、およぎにいくために、きらきらひかるもりのいけへとむかってあるいています。

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そのとき、シマリスのPipがちいさなちゃいろのロケットみたいにしゅんととおりすぎました!あおいバンダナをかぜになびかせながら、あっというまにまがりかどのむこうへきえてしまいます。Tobiは、じぶんのみじかいみどりのあしがあまりにもおそくて、ちいさなためいきをつきました。

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Tobiは立ち止まり、がっかりしたきもちをおちつかせるために、ふかくしんこきゅうをしました。ふとあしをとめて、はっぱがつもったこみちのはしっこをみると、まんまるできらきらひかるあさつゆをまとった、まんまるできれいなくものすがありました。

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Tobiはもういっぽやさしくふみだして、ビロードのようなこけのちかくにかがみこみました。2ひきのちいさなてんとうむしが、むらさきのはなびらのうえであまいあさのみつをたべています。ゆっくりあるくからこそ、こんなにちいさなおともだちにきづけるんだとわかって、Tobiはにっこりほほえみました。

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こみちをさらにもうすこしあるくと、Tobiはせのたかい草がはえたひなたのひろばにつきました。やさしいかぜがほっぺをなで、ふわふわの白いたんぽぽのわたげをゆらしました。ふーっといきをふきかけると、たねのパラシュートがあおいそらたかくへとまいあがっていきました。

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そのさきのたおれたしらかばのまるたのそばで、Tobiはおおきいためいきをみみにしました。Pipがきの皮のうえにすわり、ふわふわのしっぽをしょんぼりとたらしていました。まわりをみないで全力でいっきにはしってきたせいで、足の速いPipはつかれてあきてしまったのです。

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Tobiはきいろいリュックのチャックをあけて、わけてあげるために、みずみずしくてあまいいちごのスライスを2きれとりだしました。Pipはうれしそうにもぐもぐたべて、やさしいおともだちにおれいをいいました。TobiはPipに、おちついてゆっくりとしたペースでいっしょにあるこうとさそいました。

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Pipはいそいでいたあしをとめて、かめのおともだちのとなりにそってあるくことにしました。ふたりはいっしょに、からふるなしまもようのいもむしたちがきれいにぎょうれつをつくってすすむのをながめました。Pipは、さっきじぶんがそのよこをいっきにとおりすぎてしまっていたことにきづいて、わあっとかん声をあげました。

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やがて森の木々がひらけて、きらきらとかがやく森の池がすがたをあらわしました。きんいろのひかりがやさしいなみのうえでおどり、き岸のちかくにはかわいらしいピンクのすいれんがしずかにうかんでいます。ふたりのおともだちは、うつくしいけしきにだいかんせいをあげました。

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そしてそのひから、Tobiは森のなかでいちばん足がおそいことを、まったくきにしなくなりました。Pipのとなりでつめたい水に足をつけながら、じかんをたっぷりかけてあるくからこそ、どんなみちのりもほんとうにすてきなものになるのだと知ったのです。


