A story to share together
フィンと そらとぶ たこ
あかるい たこあげは、おともだちと いっしょの ほうが ずっと たのしいって、あそびずきの こぎつねが きづく おはなし。


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そよかぜが ふく あきの あさ、きつねの フィンは はやくに めを さましました。つめたい かぜが、サニーヒルの ながい くさの なかを おどるように ふきぬけます。フィンは、きらきら ひかる リボンの ついた、ぴかぴかの ひしがたの たこを りょうてに かかえていました。

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フィンは ちいさな ながぐつで、できるだけ はやく はしりました。あか、あお、きいろの ぬのを かぜが ふわりと おしあげて、たこは たかく まいあがります。ふわふわの しろい くもに むかって ぐんぐん のぼっていく たこを みて、フィンは うれしそうに わらいました。

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りすの ピップが、ぴょんぴょんと たのしそうに はねながら やってきました。あきの かぜに、きいろい マフラーが ひらひら ゆれています。ピップは、そらで おどる あざやかな たこに うっとりして、「いとを もたせて もらえない?」と ていねいに たずねました。

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フィンは いとを むねの まえで ぎゅっと ひきよせて、くびを よこに ふりました。すてきな たこが とんでいって しまったり、こわれたり したら どうしようと しんぱいだったのです。ピップは しょんぼりと みみを たれて、ふるい きの まるたに こしかけました。

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まもなく、あなぐまの ベラが、おきにいりの あおい デニムの オーバーオールを きて、こみちを のんびり あるいてきました。そらを すいすい およぐ カラフルな リボンを みて、ベラは「わあ!」と こえを あげました。そして にっこり わらって、「じゅんばんに たこあげを しない?」と ききました。

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フィンの おなかは、きゅっと いたくなりました。フィンは、じぶん ひとりだけで そらの キャプテンに なりたかったのです。でも、のばなの そばで しずかに すわっている おともだちを みると、むねが くるしくなって、とても さみしく なりました。

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フィンは、ドキドキする きもちを おちつかせようと、しんこきゅうを しました。そして、てに もっている きの いとまきを みつめました。ひとりで たこあげを するよりも、もりの おともだちと あそぶ ほうが、ずっと たのしいことに きづいたのです。

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フィンは やさしい えがおを うかべて、ピップと ベラの ところへ あるいていきました。りょうてを まっすぐ のばして、まずは ピップに いとまきを わたしました。ふたりで つるつるした きの もちてを いっしょに にぎると、たこは ふわりと ゆれながら くるりと まわりました。

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こんどは ベラの ばんです。おかの てっぺんを げんきいっぱいに はしりぬけました。たこは さっきよりも たかく まいあがり、くもを せに して、きんいろの ほのおの ように おどりました。3にんは おひさまの ひかりの なかで、いっしょに こえを あげて たのしく わらいました。

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それからというもの、サニーヒルは、みんなで あそぶ こえと しあわせな わらいごえで いっぱいに なりました。フィンは まなびました。おもちゃを ひとりじめしても すこししか たのしくないけれど、おともだちと わけあえば、とびきり おおきな だいぼうけんが うまれるのだということを。


