A story to share together
メリエムのきんいろのコース
9さいのメリエムは、たいへんなことがあってもあきらめずに、ゆめの水えい大会にむけてれんしゅうし、オリンピックのメダルをめざします。


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9さいのメリエムは、つめたい水とおよぐことが、せかいの何よりも大すきでした。ウェーブのかかったかみをたばねて青い水えいぼうに入れると、まるでスピードの速いイルカのように力づよくかんじました。メリエムの一番のゆめは、いつか大きな大会でおよぐことでした。

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コーチのジャン先生は、プールサイドからふえをならしてメリエムをよび、にっこりほほえみました。きょうはプールで、新しいいきつぎのしかたにちょうせんするのです。メリエムはわくわくしながら水にとびこみ、つめたい水にうでをうれしそうにあずけました。

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でも、新しいターンの動きは、メリエムにとってとてもむずかしそうでした。かべにちかづいたとき、足がからまってしまい、はなに少し水が入ってしまいました。メリエムはプールのふちにつかまり、コホコホとせきをしながら水からかおを出しました。

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メリエムはきいろいゴーグルをおでこにあげて、下を向いてかなしくなりました。この動きはぜったいにできないんじゃないかと思ってしまったのです。ジャン先生がそばにやってきてしゃがみ、あたたかいえがおで元気づけてくれました。

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ジャン先生は、あらしの海でもかならずしずまること、そしてあきらめないことこそが一番の力になることを教えてくれました。メリエムは深いいきをすって、心のなかのふあんをゆっくりとはき出しました。やめてしまうかわりに、もう一度やってみることにしました。

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それから毎日、あさ日が出るころにプールでれんしゅうをつづけました。うでをもっとリズムよくまわし、足をもっと力づよくバタバタさせました。うまくいかなくても、そのたびにもう一度水をとびこえ、プールの向こうがわまでスピードをあげておよぎました。

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何カ月もたち、ついに大きなオリンピックせんこうかいの日がやってきました。大きなプールのまわりでは、何千人もの人たちがおうえんしていました。メリエムはドキドキしていましたが、心のなかの自信とゆうきは、どんなこわさよりも大きかったのです。

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スタートのふえがなると、メリエムはゆみのように体をしならせて水へとびこみました。水に入ったしゅんかん、すべての音がきえ、水のリズムだけがきこえました。前はむずかしかったあのターンも、ぴったりのタイミングでかんぺきにきめました。

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さいごのコースで、メリエムは力いっぱい腕をうごかし、だれよりも早くかべにタッチしました。水からかおをあげると、けいじばんに自分の名前が1位として光っていました。ジャン先生はかんきゃくせきから、うれしそうにはく手をして手をふっていました。

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こうしてメリエムは、ピカピカにかがやく金メダルを首にかけて、ひょうしょう台の一番高いところに立ちました。どんなたいへんなことも、がんばる力としんじる心にはかなわないと知っていたのです。その日からのメリエムは、小さな水えいせん手たちのお手本となる、かっこいいチャンピオンになりました。


