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しずくちゃんウィラの空のたび

みずたまのウィラが、あおい池からくもへ、そしてまた池へとたびをして、みずのじゅんかんを教えてくれるお話です。

Content level 5-710 illustrated pages
Cover of しずくちゃんウィラの空のたび
Illustration for page 1 of しずくちゃんウィラの空のたび

Page 1

しずくちゃんのウィラは、みどりのあしに囲まれた、キラキラひかるあおい池に住んでいました。ウィラは、ぎん色のリボンをつけた、小さくて透明なみずたまです。水遊びが大好きでした。きょうの池は、あかるい朝の空の下で、とてもあたたかく、しずかでした。

Illustration for page 2 of しずくちゃんウィラの空のたび

Page 2

池のずっと上では、おひさまのサニーが、きん色の光をてらしはじめました。サニーは、オレンジ色のサングラスをかけた、大きくて黄色い、にこにこ笑顔のおひさまです。サニーはウィラを見おろして、空からあたたかい光のウィンクをしました。

Illustration for page 3 of しずくちゃんウィラの空のたび

Page 3

サニーの光が強くなると、ウィラは体がふわふわして、軽くなったような気がしました。ウィラは目に見えない水蒸気になって、ゆっくりと空へとのぼっていきました。これを「じょうはつ」といいます。まるで、あたたかい風にのって飛んでいるみたいでした。

Illustration for page 4 of しずくちゃんウィラの空のたび

Page 4

ウィラはどんどん高くなって、池が小さなあおい点に見えるほどになりました。ウィラは、同じように空へとのぼっていく、たくさんの水たまの仲間たちに出会いました。みんなでふわふわの白い雲にむかって、くすくす笑いながら飛んでいきました。

Illustration for page 5 of しずくちゃんウィラの空のたび

Page 5

雲の中は、下の池よりもずっとひんやりしていました。ウィラと仲間たちは、あたたまるためにぎゅっと集まりました。これを「けっしゅ」といいます。目に見えなかった水蒸気が、また小さなキラキラした水たまにもどるのです。

Illustration for page 6 of しずくちゃんウィラの空のたび

Page 6

雲の中には、どんどん水たまが集まってきました。雲は大きくなり、真っ白から重たい灰色に変わっていきました。ウィラは体がとても重たくなって、水たまの仲間たちといっしょに、雲の中でゆらゆら揺れました。

Illustration for page 7 of しずくちゃんウィラの空のたび

Page 7

すると、灰色の雲は、もうこれ以上水をためられなくなりました。ウィラと仲間たちは、いっしょに空から落ちていきました。これを「こうう」といいます。まるで、とっても高い飛び込み台から空へ飛びこむような気分でした。

Illustration for page 8 of しずくちゃんウィラの空のたび

Page 8

ウィラはひんやりした風の中を落ちていき、鳥や高い木の上を通りすぎました。そして、あざやかな緑の葉っぱの上に、ポチャンと着地しました。葉っぱをすべりおりて、勢いよく流れる小さな小川へと飛びこみました。

Illustration for page 9 of しずくちゃんウィラの空のたび

Page 9

小川はウィラをのせて、石をこえ、橋の下をくぐる、でこぼこ道を進んでいきました。ウィラは、水に運ばれながら、くねくねした道を笑いながら進みました。するとすぐに、見覚えのある緑のあしと、おうちの池のしずかな青い水が見えてきました。

Illustration for page 10 of しずくちゃんウィラの空のたび

Page 10

ついにウィラは、たびの始まりの場所、居心地のいい池にもどってきました。ウィラは、明日またおひさまのサニーが出てきたら、冒険がはじまることを知っていました。こうして、すてきな水のじゅんかんは、いつまでもいつまでも続いていくのです。

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