A story to share together
カメのフィンリーのスピードアップのひみつ
がんばりやの小さなウミガメが、泳ぎのコツと練習、そして自分を信じることの大切さを学びます。


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きらきら光る青い海の底で、カメのフィンリーは銀色の魚の群れがびゅんびゅん通り過ぎるのを見ていました。フィンリーも追いかけようとしましたが、小さなひれでは速く動けません。彼は重たい甲羅を見つめて、ため息をつきました。

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そのとき、明るい黄色のタツノオトシゴのサミがやってきました。がっかりしているフィンリーを見て、サミは小さな笛を吹いて合図を送りました。サミは、このサンゴ礁で一番の水泳コーチなのです。

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サミはフィンリーに、速く泳ぐのは力だけじゃないと教えました。速く泳ぐためのひみつは「グライド(滑るように泳ぐこと)」です。サミは、あごを引いて、ひれを矢のようにまっすぐ前に伸ばすやり方を見せてくれました。

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フィンリーはグライドを試しましたが、しっぽを動かしすぎてしまいます。バシャバシャと泡の中で転がって、目が回ってしまいました。速く泳ぐのは、絵本で見るよりもずっと難しいことでした。

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サミは砂の底に立っているフィンリーを助けに来ました。サミは、フィンリーのひれはボートの力強いオールのようなものだと説明しました。バシャバシャと短くかくのではなく、長くスムーズに水をかくのです。

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ふたりは大きな紫色のイソギンチャクのそばで、何時間も練習しました。フィンリーは呼吸とフォームに集中しました。かくたびに、今までよりもずっと楽に水の中を突き進めるようになっていきました。

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次にサミは、フィンリーにキックの力を教えました。強い後ろ足を使って水を蹴るのです。フィンリーが力いっぱいキックすると、急にスピードが出て、思わずくすっと笑ってしまいました。

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ついにグレートリーフでレースの日がやってきました。海の生き物たちがみんな集まってきました。フィンリーは緊張しましたが、サミに教わったひれの使い方とグライドのことを思い出しました。

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笛が鳴ると、フィンリーは緑色のロケットのように飛び出しました。体をまっすぐにして、長く水をかきます。マグロやマスを追い抜いて、冷たい水が顔を通り過ぎるのが心地よく感じられました。

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ついにフィンリーは一番でゴールし、みんなが速いカメのフィンリーに歓声を送りました。彼は、練習とがまん強さこそが成功のひみつだと気づきました。その日以来、フィンリーは海で一番速いカメになりました!



